社会貢献活動について

1.「竹害」という社会的課題

「竹害」とは、生命力の強い竹林が森林を侵食し、その結果、生態系の単純化や土砂崩れが起きやすくなるという社会的課題です。

この「竹害」という社会的課題を解決し、既存の森林を保護するためには日々成長する竹を伐採する必要があります。

現在、日本では、静かにこの「竹害」が進行しています。

『平成26年度 森林・林業白書』によれば、「我が国における竹林面積は、長期的に微増傾向にあり、平成24(2012)年には16.1万haとなっているが、これらの中には適切な管理が困難となっているものもあり、放置竹林の増加や里山林への竹の侵入等の問題が生じている地域がみられる。」とあります。また、有岡利幸『里山Ⅱ』(法政大学出版局)によれば、静岡県では、1989年から2000年までの間に、県内の竹林が1.3倍に拡大したとあります。

なぜ「竹害」が、世間から認知されず、また、問題解決の方向に進まないかというと、「竹がビジネス化」できておらず、竹資源は社会的にも使途がなく、伐採・消費されていないからです。

TAKESUMIでは、この「竹害」という社会的課題の解決を行い、森林保護を行いたいと考えています。

2.なぜ「竹がビジネス化」できないのか?

なぜ「竹がビジネス化」できないのかというと、代替品の普及、安価な輸入品の増加や竹材搬出コストの高止まりなどが主な原因です。なお、現在、竹資源の有効利用に向けて、パルプやバイオマス燃料等に利用するための技術・研究開発や竹チップを原料とする建築資材(ボード)の実用化等の取り組みが進められています。

このような中で、古くからの竹材の使途の一つが竹炭です。

生命力の強い竹林は、森林を侵食するため、森林を保護するためには日々成長する竹を伐採する必要があります。その伐採された竹を焼いて竹炭は作られます。竹炭は、燃料以外にも、多孔質であり吸着性に優れるという特性を有することから、土壌改良、水環境や汚染土壌の浄化、住宅の床下湿度調整、消臭や電磁波の吸着などに利用されており、古くから縁起物とされています。

そのため、竹炭は、古くから、消臭剤や建設資材などに使用されて商用利用されてまいりました。しかしながら、例えば、消臭などの機能性については、化学薬品のほうがはるかに安価に同等の効果が得られるため、その結果、消臭剤の多くには化学薬品が使用され、竹炭に関しては価格が非常に安い海外の破砕炭を用いた商品しか残りませんでした。また、建設資材については、竹炭の特徴でもある黒色の問題もあり、研究開発が止まってしまいました。

よって、竹炭は、竹炭が持つ機能性そのものは広く一般のお客様に認知されながらも、ビジネスとしては決して成功しえなかった原材料であるといえます。

3.竹炭インテリアの狙い

竹炭インテリアでは、商品の魅力を高くし市場価格を確保することで、炭焼き職人や実際に現場で竹林を伐採している一般事業者・NPO・ボランティア団体等に対して、しっかりとした対価を支払うというビジネスモデルを構築し、安定的に原材料である竹を消費することで「竹害」という社会的課題を解決したいと考えています。

当社では竹炭インテリアの事業化にあたり、竹炭は、一般のお客様に竹炭の持つ機能性が認知されており、また、「竹炭の持つ機能性」×「竹炭の持つ日本の文化・歴史という側面」×「デザインの力」で商品を魅力的にすれば、ビジネスチャンスのあるポテンシャルの高い原材料であると考えています。

社会貢献活動

1.森林保護

竹炭の生産のために竹が伐採されることによって、森林保護に繋がります。

 

2.地方創生

竹炭の生産や竹の伐採がビジネス化されることによって、地方での産業育成に繋がります。

 

3.クールジャパン

海外へ竹炭インテリアを輸出することによって、世界に向けて日本の文化を発信します。

 

4.インバウンドビジネス

訪日外国人に対して竹炭インテリアを販売することによって、世界に向けて日本の文化を発信します。

 

5.雇用創造

竹炭の生産を通じて地方での雇用創出、竹炭商品の加工を通じてシニア雇用・障害者雇用・女性雇用やNEET就業支援、また、竹炭商品の販売を通じてシニア雇用、女性雇用や留学生雇用など雇用創造を目指します。

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