竹炭について

日本の優れた知恵と文化「竹炭」

生命力の強い竹林は、森林を侵食するため、森林を保護するためには日々成長する竹を伐採する必要があります。その伐採された竹を焼いて竹炭は作られます。

竹炭は、土壌改良、水環境や汚染土壌の浄化、住宅の床下湿度調整、消臭や電磁波の吸着などに利用されています。また、竹炭は、古来より、運気上昇など縁起物として扱われております。

成長の早い植物「竹」

竹は、数十日で10mにもなり、3年で大人になる成長の早い植物です。

竹には、木などの他の植物にある形成層という新しい細胞をつくる組織がないため年輪がありません。しかし、稈の先端と同時に節と節の間でも新しい細胞がつくられ、それぞれが一斉に成長し、時に1日に1mも成長します。

竹炭に使われる竹は4年目から5年目の竹です。木炭用の木が成長に30年もの月日を要することに比べ、竹は植栽の必要もなく、「破竹の勢い」と言われるように急速に成長、繁殖します。

そして、竹には殺菌、消臭作用があり、炭になってもその作用は変わりません。

木炭の歴史・文化について

木炭の歴史は、千年以上の市民権を持ち、燃料としての利用、住宅の床下調湿、食品や陶器の保存など生活に様々取り入れられてきました。

1972年に中国で約2,000年前の古墳が発見され、そこに埋葬されている棺の周囲には約5トンもの炭が埋設されていました。日本最古の木炭は、愛媛県肱川町にある鹿ノ川洞窟から人骨や石器類と一緒に発見された木炭です。これは30万年も前の物で、日本に文化として正式に炭が伝わったのは平安時代とされています。そのため、京都御所をはじめ神社仏閣の床下には、炭が敷かれ、建物を湿気から守ってきました。このことは、古く先人たちも、炭の持つ力を知っていたことを表しています。

竹炭の科学的効能について

竹炭は木炭以上に多孔質で、消臭、鮮度保持、水質浄化、マイナスイオン効果、土壌改良、遠赤外線効果、調湿効果、などがあります。

竹炭の品質は、枯死竹、若竹、生育年数、炭化前の水分含水量、燃焼温度、燃焼速度や窯の形状によって大きく変わります。良質な竹炭は、炭化すると無数の穴が残り、1gでテニスコート1面分もの表面積になります。沢山の小さな穴は、吸着性に優れ、空気の清浄、脱臭、水の浄化や調湿効果に力を発揮します。穴の中には有効な微生物が生息し、建材のホルムアルデヒトなども吸着、消臭分解すると言われます。

 

竹炭の調湿、脱臭作用は、木炭の10倍の優れた吸着力があります。

竹炭は、弱アルカリ性からアルカリ性のphを持ち、ばい菌が好む弱酸性に対して抗菌効果があります。この抗菌作用は、活性珪酸によるといわれ、生臭さの原因であるトリチルアミンを吸着するといわれています。また、天日干しなどの外部のエネルギーが加わると吸着していたものを放出する還元性という性質があり、そこが人工的な活性炭などとの大きな違いになります。

また、竹炭には、ミネラル成分も多く含まれ、備長炭に比べ、カリウム35倍、ナトリウム10倍、マグネシウム5倍、その他カルシウムや鉄分なども含まれています。

 

竹害によって侵食されている日本の森を守るという観点からも、木炭に比べ、多孔質で表面積が多く、消臭効果、ホルムアルデヒトの吸着、殺菌作用にも優れ、繁殖力も強いこの竹炭を、今後どのように利用し、生活の中に多く取り入れていくかが、私たちの大きな課題となっています。

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